官僚体質 bureaucracy-oriented people 2003 10 8
官僚体質とは、日本人そのものです。
日本の社会を見ていると、
「他人にお任せ」というケースが多いのです。
それで、不都合が生じれば、他人を非難します。
こういうのを、無責任体質と言いますが、
不幸なことに、本人は、それに気づいていないのです。
そこで、官僚の出番となるわけです。
他人にお任せをしても、不都合が発生しないように、
いろいろな規制を作って、消費者保護と称するわけです。
ついでに、業界指導を行う特殊法人も作るのです。
官僚を批判していますが、
そもそも、官僚を作り出しているのは、
何でも「他人にお任せ」という、国民の体質そのものです。
国民の体質が、官僚を必要としているのです。
自分で決断し、自分で責任を負う。
これができる日本人が、何割、いますか。
自分で決断し、自分で責任を負う。
これができないならば、やはり、官僚と規制は、必要なのです。
官僚に保護してもらう必要があるのです。
日本社会は、官僚が保護者なのです。
保護されるのか、自立するのか。
今の日本は、そういう選択の時代です。
よく、問題が発生すると、
「行政は何をしているのだ」と怒りますが、
これが、官僚体質そのものです。
役人は、「申し訳ありませんでした」と謝りますが、
心の中では、これで、また、新しい規制が作れる。
そして、国民からの要請ということで、予算が獲得できる。
そして、業界を指導する特殊法人を作る必要がある。
このように考えます。
だから、実は、国民が、官僚体制を強化しているのです。